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チロの最期 [チロ]

28日月曜日、父と一緒にチロに会いに、迎えに病院へ行きました。

3回目の検査結果は、悪化を示すものでした。
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診察台に連れてこられたチロの姿を見て、愕然としました。

呼吸は弱く、目を見開いて、寝たきりになってました。
チロの青い瞳は、色を失っていました。

いつからこんなことに?なんで?

私の頭の中はパニック状態で、ただ涙が止まりませんでした。
やっと口にできた言葉は、『ご飯は食べますか?』、父にいたっては、『生きてるんですか?』
でした。

獣医さんが、『ご飯は食べなくなりました。生きてます。声は聞こえるので、声をかけてください。』

恐る恐る獣医さんに尋ねました。
『この1週間を乗り越えられますか?点滴を外すと、どうなりますか?』

獣医さんに、『今週を乗り切ることは厳しく、点滴を外すと1~2日の命です。』と言われました。

この日、獣医さんから、最期までうちで預からせて欲しいと言われました。
何かまだできることがあるかもしれないと・・・。
ただ、臨終には立ち会えない可能性があることを了承していただくことになりますと・・・・。

この日、目の当たりにしたチロの姿は、死が近いことがわかりました。
チロが死ぬなんて・・・・。

私は、チロに生きてて欲しくて、獣医さんにチロに託しました。
毎日会うことを約束して。

翌日の29日、どうしても診療時間内にチロに会いに行けないことを両親に連絡し、両親が
チロの元に会いに行くと、Kさんがニャンを連れて会いに来て下さったそうです。

チロは、ニャンに会えたことが嬉しく、寝たきりの状態で尻尾をパタパタと動かしたそうです。

実は、この日の昼に、チロは危篤状態で危なかったそうです。
瞳孔が開き、痙攣を起こしたそうですが、血糖値が測定不能で、すぐブドウ糖を使い、なん
とか危機を乗り越えたとのことでした。

30日水曜日、私の一存でチロを連れ帰ることを決めました。

『明日は病院が休診日。点滴をつけていても、明日を越えられるかわからない。
夜中、朝夕の見回り時以外にひとりで逝く可能性もあります。』

獣医さんは、私の気持ちを察して、背中を押して下さったのでしょう。

退院時、獣医さんはチロの額に、自分の額をあててくださいました。
きっと、お別れの挨拶だったのでしょう。

それまで土砂降りの雨だったのが、家族全員でチロを病院から連れ帰る時には雨が上が
り、青空が見えてきました。

私の部屋の窓際にチロのベッドを置き、チロが大好きだった裏庭を見せました。
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風の音、外の音聞こえたかな?

家に帰ってきて2時間ぐらい経ったあたりから、チロの容態が悪くなってきました。

亡くなる20分前辺りから、しきりに片方の前足を動かすチロ。
その足を握って、さすって、声をかけ続けました。

チロは家に帰ってきて3時間30分、家族に見守られながら旅立って行きました。
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